クラウドPBX
Cloud PBX
クラウドPBX 2022.09.29
クラウドPBXで利用できる固定電話、SIP電話機の種類とおすすめ
現在、テレワークやBCP対策における電話のDXなどのニーズで需要が高まっているクラウドPBXですが、
従来型のビジネスフォンシステムとは異なり、固定電話機を必要とせずスマホに専用アプリを入れることで、スマホをビジネスフォンとして利用できるというメリットがあります。
しかし、外出の少ない内勤社員や店舗の窓口など、スマホでの受発信よりも固定電話機での受発信のほうが使い勝手や見栄えがいい場合もあります。
クラウドPBXは、スマホに限らずPCやインターネットにつながるタイプの専用電話機を利用できるので、この記事ではクラウドPBXで利用できる固定電話の「SIP電話機」について、種類やおすすめを紹介します。
クラウドPBXで利用できる端末
クラウドPBX導入で内線端末として受発信で利用できる端末は、以下の種類があります。
すべてインターネットに接続していることが前提です。
・スマートフォン（タブレット）
専用アプリをインストールすることで、そのアプリからは会社番号で受発信や転送ができる
・PC
ソフトフォンと呼ばれるソフトをインストールすることで、そのソフトフォンからは会社番号で受発信や転送ができる
・電話機
SIPという規格に対応したインターネットにつながる、電話線ではなくLANケーブルで接続するSIP電話機で利用できる
SIP電話機と従来のビジネスフォンを比較
従来のビジネスフォンは、1台あたりの金額は高額で社内に設置した主装置（PBX）から物理的に電話線でつながっている必要があり、
設置場所の変更には電話線工事が必要でした。
また、電話機の設定変更にも専門業者のスケジュールを確認し、有料で設定してもらう必要があり、時間もコストも発生していました。
クラウドPBXで利用できる「SIP電話機」は、電話線ではなくLANケーブルで接続するため、設置場所の変更はLANケーブルを外し、
移動先のLANケーブルに差し替えるだけで、工事は一切不要です。
極端な話、電話機を自宅に持ち帰り、自宅のLANケーブルに接続すれば、会社と変わらず会社番号でそのまま受発信が可能です。
（筆者は展示会会場でモバイルルーターにLANケーブルでSIP電話機をつなぎ、受発信を行っておりました）
また、SIP電話機には端末ごとにWEB管理画面があり、着信音変更や内線の入れ替えなども自身で簡単に行えます。
つまり場所に縛られず、業者の保守を必要としないということです。そのうえ、アップデートで常に最新を保ちます。
代理店により金額に差はありますが、基本的には1万円代で購入できるリーズナブルな価格となっております。
SIP電話機の種類と特徴
Grandstream（アメリカ）
アメリカのグランドストリーム社製のSIP電話機です。
使いやすく、価格もリーズナブルなので日本国内でのシェアは非常に高く、最も使われている電話機です。
固定電話の価格帯：1万円前後
Yealink（中国）
中国のヤーリンク社製のSIP電話機です。
日本国内でのシェアは低いですが、中国をはじめとする海外でシェアを伸ばしてます。
固定電話の価格帯：3万円前後
その他メーカー
SIP対応の電話機は他メーカーでもありますが、日本語対応でなかったり、同一メーカーの主装置（PBX）でなければ利用できなかったりと、従来型のビジネスフォンのような仕組みでシェアを伸ばしていないようです。
パナソニックでも販売をしておりましたが、2022年現在は生産終了しているようです。
SIP電話機購入の際の注意点
SIP電話機は、Amazonなどの市販サイトでも購入が可能ですが、正規代理店より購入する以外では並行輸入品が多く、
正規代理店取り扱いの正規品と、個別の業者が独自に輸入している並行輸入品は、同梱物・仕様・認証取得の有無等で異なります。
正規品については、ACアダプターが同梱される製品については、PSEマークのないACアダプターが同梱されているか、または総代理店の記載のない、他のACアダプターに差し替えられて販売されているケースがあります。
また、故障時の補償やファームウェアのアップデートや設定といったサポートの観点からも、クラウドPBXベンダーから購入するのが望ましいでしょう。
追加の注意点として、クラウドPBXベンダーによっては利用できるSIP電話機が決められている場合もあるため、クラウドPBX導入時には事前に確認するといいでしょう。
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