はじめに

オフィス移転や新規開業、古くなった電話設備のリプレイスなどのタイミングで、ビジネスフォンについて調べた際に、クラウドPBXという今後主流になる新しい会社電話システムを知る方は多いと思います。しかし従来型の電話システムは業者に依頼してすべて任せていたので、従来型の電話システムであるビジネスフォンを販売していた業者に取り扱いがないクラウドPBXは、どのようなもので、どのように導入するのか、導入して問題はないのかなど、さまざまな疑問があるかと思います。
そこでこの記事では導入前に抱えるクラウドPBXに関する疑問を、Q&A形式で解説します。これらの情報を参考に、自社に最適なクラウドPBXサービスを見つける手助けにしてください。

クラウドPBXの導入にあたりよくある質問

質問1: クラウドPBXとは何ですか？

回答

クラウドPBXは、従来の電話交換機の機能をクラウド上で提供するサービスです。インターネット経由で電話をかけることができ、電話機以外にもスマホやPCといったインターネットにつながる端末で内線通話や転送、会議通話などの機能を利用できます。
機能はサービスによりできることが大きく異なります。

質問2: クラウドPBXの導入にかかる費用は？

回答

クラウドPBXは従来型の電話システム（ビジネスフォン）と異なり、主装置であるPBXや電話機、電話線が不要なため、機器購入費用や電話線工事費がかかりません。保守費用もかかりませんが、クラウドPBXサービスの利用料金が発生します。料金はプロバイダーとプランによって異なります。一般的には、月額固定費と通話料金がかかりますが、中には利用台数が増えると高額になったり、機能追加に高額な料金が発生したり、別サービスへの変更ができなくなるケースもあるため、自社のニーズに合ったサービスとプランを選ぶことが重要です。

質問3: クラウドPBXを導入するメリットは何ですか？

回答

クラウドPBXのメリットは、低コストで通信環境を整えられること、柔軟な拡張性、働き方改革や会社電話のDX、BCP対策になり、リモートワークや在宅勤務に対応しやすいこと、通話録音機能や自動音声応答が標準で利用できるなどのクラウドPBXならではの機能がある点が挙げられます。

質問4: クラウドPBXサービスの選び方は？

回答

クラウドPBXサービスを選ぶ際には、以下のポイントを確認してください。

• 価格とプラン内容
• サポート体制
• 機能の充実度
• セキュリティ対策
• 電話回線やアプリの選択の汎用性
• 連携できるシステムの種類
• アプリストアでの口コミやサービス口コミサイトでの評価
• 代理店による再販ではないか

質問5: クラウドPBXのセットアップや運用に難しさはありますか？

回答

クラウドPBXのセットアップや運用は、サービスによってはシンプルで直感的な操作が可能です。また、多くのプロバイダーが導入から運用までのサポートを提供しているため、専門知識がなくても利用できます。しかしサービスによっては簡単に行えるはずの設定などが非常に面倒で分かりにくかったりというケースもあるため、WEBサイトに掲載されている機能や設定方法についても、どのように設定を行うのか確認し、わかりやすい作りになっているかまで確認することをおすすめします。

質問6: クラウドPBXとオンプレミスPBX（従来型電話システム）の違いは何ですか？

回答

クラウドPBXはインターネット経由でサービスが提供されるため、初期投資やメンテナンスコストが低く抑えられます。また、リモートワークや拠点間の連携が容易で常にアップデートで最新の機能をご利用いただけます。一方、オンプレミスPBXは自社内に設置されるため、物理的な機器故障の場合に業者による交換や修理に時間がかかり、電話が使えない期間ができてしまうのに加えて、初期投資やメンテナンスコストがかかり、古くなったものは再度買い替える必要があります。

質問7: クラウドPBXのセキュリティ対策は十分ですか？

回答

クラウドPBXは通話履歴や録音データ、電話帳データなどをクラウド上に保存するため、それを守るセキュリティが必要なため、クラウドPBXプロバイダーは、通話の暗号化やデータ保護のためのセキュリティ対策を実施しています。ただし、サービスによってはセキュリティ対策のレベルが異なるため、自社のセキュリティ要件に合ったプロバイダーを選ぶことが重要です。選定時にセキュリティ対応について確認するのが望ましいでしょう。

質問8: 中小企業におすすめのクラウドPBXプロバイダーはありますか？

回答

中小企業におすすめのクラウドPBXプロバイダーは、コストパフォーマンスが高く、導入からサポートまで充実したサービスが提供されるものです。通信キャリアの提供するクラウドPBXや海外製クラウドPBXは大手企業向けがほとんどなため、利用できる電話回線やスマホアプリ、連携できるシステムなどに制限があります。
しかし中小企業はさまざまなツールを混在させて利用しているケースが多いので、汎用性の高い自社開発のクラウドPBXプロバイダーの中から、機能やサポート体制、導入実績などで自社のニーズに合ったものを選ぶのがいいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか？これらのQ&Aを参考に、クラウドPBXの導入を検討している方が、自社に適したサービスを見つける手助けになることを目指しています。

クラウドPBXを選ぶ際に注意すべき項目についての記事はこちら
【導入ガイド】クラウドPBXの種類と導入方法

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